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第1回定例会の最も大きな仕事と言っても過言ではないのが、来年度予算案の審議です。
予算審議では全体会での総括質疑だけでなく、所管する分科会での質疑、共産党は予算組み替えを求める動議も提出するのでその準備、そして予算案に対する討論と勉強・準備するものがたくさんあります。
その中で私は討論を担当しました。
そして一般会計予算については以下の3つの理由から反対の立場で討論を行いました。
①巨額の基金ため込みを行う予算案になっていること
中野区は平成24年度予算編成の際に“財政非常事態”を宣言し、障碍者福祉手当の削減や就学援助の基準切り下げなど、様々な福祉施策の切り捨てを行ってきました。しかし基金残高は毎年増え続け、今年度末には総額でなんと609億円にもなります。“財政非常事態”などでないことは明らかですが、来年度予算案でさらに94億円もの積立を行う予定です。この一部の活用で区民の願いに応えることが可能です。
②区民合意のない大型開発に巨額の支出を見込んでいること
中野駅周辺の開発には約35億円を支出する見込み。平和の森公園の目的を根本から転換してしまう公園内への陸上競技トラックと体育館建設についても、区民の不安・疑問の声にも答えず、2019年の開設をめざし、 3月に基本計画 (素案 )、4月に基本計画 (案)、5月に基本計画を策定、 6月からは設計を開始するなど急ピッチ で作業を進めていくとしています。
③区民の願いに応える施策は不十分なこと
中学生学習支援事業の拡充や重症心身障害児(者)レスパイト事業の開始など一部には前進は見られるものの、子どもの貧困対策は「まずは実態調査を」という声にすら背を向け、保育園待機児童の解消施策も含め、求められている水準からは不十分と言わざるをえません。
反対討論の原稿はこちら(PDFで開きます)
予算案についての各議員の表決態度は以下の通りです。
①一般会計予算、国民健康保険特別会計予算、後期高齢者医療特別会計予算、介護保険特別会計予算は 反対8:共産、無所属(むとう) |
②用地特別会計予算は 反対7:共産 |
残念ながら予算案は原案可決とされてしまいましたが、一方でこの間の要望や運動の成果として実ったこともあります。引き続き、日本国憲法の活きる誰もが暮らしやすい中野区の実現をめざして奮闘していきます。