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2022年第1回定例会の中身をご紹介した「はばたき通信」第42号を発行しました!ぜひご覧ください!
2022年度の一般会計予算(1,579億3,500万円)は、区政史上最大規模の編成と提案になりました。一番の要因は、歳入における特別区民税や特別区交付金等が当初の見込みより上振れ・好転したことによるものです。党議員団は基本計画で示された「子育て先進区」「地域包括ケア」「持続可能なまちづくり」など暮らし・福祉・教育に関わる施策・事業が実施されることから予算案を評価し、賛成しました。
同時に、好調な歳入を活用して、長引くコロナ禍で区民生活と医療・介護・保育・教育など感染症拡大の影響をまともに受けている施設・分野への支援を拡充することを求めました。
ワクチン接種体制の確保
自宅療養者支援
区内中小企業者等への資金調達支援
条例では、区が発注する工事や業務委託、指定管理者に対して、現場労働者に支払う賃金の下限額を定めます。これにより適正な労働条件や公契約の適正な履行及び品質の確保などが期待されます。
子どもの権利条約の理念を区政に反映させるためのものです。今後、この条例に基づき、子どもに関する取り組みを推進するための計画が立てられることになります。その中では子どもの貧困防止の取り組みを行うとともに、子どもへの権利侵害があった際に被害を訴え出るための救済委員の設置も盛り込まれています。
今定例会で世田谷区での取り組みを例に、就学援助費の費目の一つである学校給食費の基準を引き上げて、無料化の拡大を図ることを求めました。また、高校生以上がいる子育て世帯に係る教育費等の負担が大きいことに鑑み、低所得世帯を対象に、足立区で実施している高等学校等の入学準備に係る経費の助成を要望しました。
2月24日行われた区議会予算特別委員会において、党区議団を代表して総括質疑を行いました。主な質問項目は以下の通りです。
1 2022年度予算案について (1)財政運営の考え方について (2)新型コロナウイルス感染症対策と区民のくらしを守ることについて 2 子育て先進区について (1)児童館について (2)「(仮称)中野区子どもの権利に関する条例」を生かした学校づくりについて 3 気候危機対策について 4 西武新宿線連続立体交差事業について 5 がん検診について 6 死産や早期に子どもを亡くした区民への対応について |
羽鳥:中野区は連続立体交差化の比較検討において地下方式では単線シールドによる検討を行っている。そのために現状の鉄道用地をはみ出し、鉄道用地の買収が他の方式よりも多くなっている。なぜ複線シールドで検討しないのか。
区:現在事業中の中井―野方駅間の連続立体交差化を単線シールドで行っているため。
羽鳥:横浜市では相模鉄道本線の鶴ヶ峰駅付近の連続立体交差事業において、複線シールドによる地下化を行っている。そのことは承知しているか。
区:承知している。
羽鳥:改めて複線シールドでの地下化を検討すべきではないか。
区:連続立体交差事業の構造形式は、事業主体である東京都が比較検討を行って最適な形式を選定する。
解説
多数の施工実績のある複線シールドによる地下化を行えば、用地買収も最小限で済み、事業の早期実現も可能です。そのことを検討しないのは思考停止であり、不誠実と言うほかありません。中井―野方駅間の連続立体交差事業は、用地買収の遅れから6年の工期延長を強いられており、高架化では同様の危険性があります。
羽鳥:区内の中学校では校則について生徒の意見も取り入れて変更している事例もあると聞く。具体例を紹介して下さい。
区:靴下やセーター、コートの色、ブランケットの導入、頭髪の決まりなどを変えた。
羽鳥:子どもを主権者として育てるためにも、校則を生きた教材として活用できないか。
区:校則等を決めるにあたっては、学校が保護者や子どもたちとの対話を通して、さらに丁寧に進めていきたい。
解説
「校則」という子どもたちにとって身近なルールについて考える時間を作っていく意識的な努力が、子どもたちを主権者として育てていくことに繋がります。「子どもの権利に関する条例」の制定を機に、この条例を生かした学校づくりを進めてもらいたいと思います。
この度は、地域アンケートにご協力いただきありがとうございます。約400通の返信が来ています。「西武線立体交差化」や「道路・交通」に関する要望が多くありましたが、それ以外にも低所得者支援や住まい、公園についてなどたくさんの要望をお寄せいただきました。またコロナ禍での収入減少に触れるものもあり、生活支援の拡充が必要と感じました。一つ一つの皆さんの思いをしっかりと受け止め、議会活動に活かしていきたいと思います。まだ回答されていない方はQRコードを読み込み、アンケートにぜひご協力ください。
区議団に自営業で区営・都営住宅に入居している方から、「国や都の給付金が収入認定され、このままだと退去を迫られてしまう」と相談が寄せられました。国交省は「継続的収入とすることが著しく不適切であれば、収入にあたるかは各公共団体で判断できる」との見解を示しています。区や都は早急に対応すべきです。
2月15日㈫/本会議 浦野議員が質疑。区内医療機関に対するPCR検査実施補助金を求める。
2月16日㈬/本会議 来住議員が質疑。同性パートナーシップ制度の充実を図るよう要望。
2月24日㈭/予特 羽鳥が質疑。詳細は次号以降で。
2月25日㈮/予特 小杉議員が質疑。図書館の蔵書の充実を求める。
2月28日㈪/予特子ども文教分科会 私立保育園について宿舎借り上げ補助の充実と欠員による減収補填の実施を求める。
3月14日㈪/区民委 文化芸術を振興していくための基本方針を策定する考えが示される。
3月25日㈮/本会議 消費税のインボイス制度の中止を求める意見書が1票差で否決
『戦争は女の顔をしていない』原作:スヴェトラーナ・アレクシエーヴィッチ 画:小梅けいと
「男女平等」が掲げられていた旧ソ連では第二次世界大戦の独ソ戦において多くの女性が“活躍”しました。本作は戦時下における女性の証言録です。心の奥底からの「あの戦争は何だったのか?」という語りは、英雄譚などでは決してない、戦争の姿を私たちに伝えてくれます。敵基地攻撃など「勇ましい」意見が出ている今こそ読みたい。