第2回定例会の中身を報告した「はばたき通信」第37号を発行しました。ぜひご覧ください。画像はPDFデータへのリンクになります。記事は以下の通りです。

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1.新型コロナワクチン情報

 新型コロナウイルスの感染拡大が深刻になっています。区内でもワクチン接種が進んでいない現役世代の感染が急拡大しています。こんな中、オリンピック開催を強行する菅政権は国民の命と生活を守る責任を放棄しています。コロナ収束に向けた具体的な政策を実施すべきです。

 

ワクチン予約の新規受付はいったん停止

 中野区予約専用サイトとコールセンターでの1回目接種の予約受付は満了となったため、キャンセルが出た場合のみ予約が可能です。なお、2回目接種は予約できます。次回の予約受付は8月15日午前9時からですが、9月15日接種分までは集団接種会場の予約枠自体がありません。そのため1回目接種を希望される方は、8月6日以降に、各医療機関での個別接種を予約する必要があります。

 

ワクチン接種相談窓口(コールセンター)

中野区の接種スケジュール、接種場所などについて問い合わせが可能です

☎0570-03-5444 毎日:午前9時〜午後7時

 

ワクチン接種キャンセル待ち受付サービス開始

区は集団接種会場(区民活動センター)で当日キャンセルが出た場合、接種希望者の中から抽選を行います。

①申し込む

・接種券を持って接種会場に行く

・「キャンセル待ち申込書」を記入し、抽選箱に投函

②電話を待つ

・当日キャンセルが出た場合に抽選を行い、当選した方に午後4時~午後4時45分の間に電話が来ます

接種会場に行く

指定の時間までに接種会場に行き、接種を受けます

※持ち物‐接種券、記入済みの予診票、本人確認書類

 

区内ワクチン接種状況(7月23日時点)

接種率

対象者数

1回目

2回目

65歳以上

82.2%

73.0%

70,492人

16歳~64歳

27.6%

7.1%

234,649人

 

コロナ収束のための3本柱

①ワクチンの迅速・確実な接種推進

政府は供給責任を果たすとともに、正確な情報を正直に国民と自治体に伝えよ

PCR検査拡大

大規模検査をワクチンとセットで推進してこそ封じ込めができます

③十分な補償と生活支援

生活困窮者や経営に苦しむ事業者に対する給付金が必要です

 

 

2.第2回定例会 本会議一般質問を行いましたhabataki37201

6月1日から15日にかけて行われた第2回定例会において、本会議一般質問に立ちました。質問の中身を紹介いたします。

議事録はコチラから、本会議質問の録画中継はコチラから

 

(1)PCR検査の拡充を求める

羽鳥 重症化リスクのある家族がいる方や教職員がPCR検査を受けられる体制づくりが必要ではないか。

区 陽性者が発生した際には、積極的疫学調査を行うとともに、家族等の濃厚接触者に必要な検査を行うことで感染拡大を防ぐ取組を行っている。教職員への定期的なPCR検査の実施は考えていない。

羽鳥 無症状感染者からの感染を防ぐために区民が安価もしくは無料でPCR検査を受けられる体制を整えては。

区 自己負担で行うべき

 

 これまで何度もPCR検査の拡充を求めてきましたが、区には国基準以上にPCR検査を拡充する考えはありません。ただ市中感染の状況を把握するためのモニタリング検査については必要性を否定できないようでした。ワクチンだけでは感染は収束できません。引き続き検査の拡充を求めていきます。

 

(2)校則のあり方の改善を求める

羽鳥 区立中学校には、その内容が不合理と思える校則が残っている。校則の中身は基本的人権の尊重と合致する必要があるのでは。

区 基本的人権の尊重は学校教育の根幹。学校の決まりは合理的と認められる範囲であることが重要。

羽鳥 生徒とともに学校側が校則について話し合う機会の充実が必要では。

区 生徒と校則について話し合う機会を充実することや校則の目的についても話し合うよう学校に求めていく。

※区内に残る校則例‐男子と女子で靴下の指定の色が違う、タイツは可・ストッキングは不可など

 

 「学校の決まりが合理的と認められる範囲であることが重要」と答弁したことは、今後の校則の改善のために重要な答弁です。区は「校則の決定権者は校長」との立場ですが、例えば生徒総会に校則についての提案権を認めるなど、生徒の意見を取り入れる仕組みを検討してほしいと思います。

 

(3)避難所について

羽鳥 災害時避難所に女性専用スペースの設置を必須とすべきでは

区 現在検討中の避難所運営管理マニュアルのひな型には、女性に配慮した区画の設定や更衣スペース、授乳室、トイレ、洗濯物干し場などの設置を盛り込んでいる

羽鳥 避難所での性犯罪を防ぐ研修が必要では。また女性が相談しやすい工夫が必要ではないか。

区 研修は実施しており、今後は避難所運営管理マニュアルへの記載や周知を図っていきたい。相談窓口の連絡先を記したカードを女性用トイレや授乳室などに配置し受け取りやすくするなど、女性の目線に立った方法を併せて検討したい。

 

 昨年取り組んだ区民アンケートでも多くのご意見を寄せいただいており、避難所についての質問も行いました。誰もが安全安心な避難所生活を送れるようにするためにも努力していきたいと思います。あわせて、避難所に居る人も在宅避難の人もトイレに困ることがないよう、携帯トイレの備蓄数の引き上げや、プライバシーに配慮した空間が確保できるよう間仕切りの備蓄数の引き上げを求め、「検討していく」と答弁がありました。

 

(4)児童館について

habataki37203 弥生児童館

羽鳥 新しい児童館が中学校区で整備される方針では、児童館は子どもたちにとって縁遠いものとなってしまうと考えるが区の認識は。

区 児童館、キッズ・プラザ、学童クラブや子育てひろば事業の連携を図り、地域の中で安心して子育て・子育ちができるための環境を充実させていく。

羽鳥 児童館を区直営で運営すべきではないか。

区 現時点では運営主体は区が担うべきものと考えている。

habataki37206 朝日が丘児童館

 

 中野区は現在、区有施設整備計画の中で今後の区内の児童館をどのように整備するかの方針を示しています。

これは田中前区長の児童館全廃方針を転換するものです。しかし、現在18館ある児童館を9館に削減することについては、身近な子どもの居場所がなくなることから、地域住民への十分な説明と合意が求められています。

habataki37205 大和西児童館

 今回の定例会で児童館の運営形態について、「直営で行うと考えている」と酒井区長が明言しました。子どもたちや保護者の居場所として重要な役割を担っており、経験豊かな職員を配置し続けるためにも直営での運営方針を示したことは重要です。

 

 

 

habataki37204 新井薬師児童館

 

 

 

 

 

 

3.区政報告と語り合う会を開催

 6月5,6日に鷺宮区民活動センター及び分室において、区政報告と語り合う会を開催しました。ご参加された方からはコロナワクチンについての質問や休業要請により経営するお店を休まざるを得ないことに対する不満など、たくさんのご意見を寄せていただきました。今後の議会での活動に活かしていきたいと思います。

 

 

4.オリ・パラの学校連携観戦中止など求めて要望書提出habataki37401 要望書提出

 党区議団は、東京都が進める「学校連携観戦プロジェクト」、いわゆる子どもの五輪観戦の中止を求める要望書を7月6日に区長及び教育長に提出しました。その場では区長から感染や熱中症のリスク等の懸念は表明されたものの、中止の明言はありませんでしたが、8日になって学校の五輪・パラリンピック観戦の中止が決められました。

 

 

5.所属委員会が変更になりました ―日本共産党区議団6名―

〇常任委員会

総務委員会‐長沢

区民委員会‐来住

厚生委員会‐浦野

建設委員会‐いさ(委員長)・小杉

子ども文教委員会‐羽鳥

 

特別委員会

中野駅周辺整備・西武新宿線沿線まちづくり‐来住・羽鳥

情報政策等‐小杉(副委員長)・いさ

危機管理・感染症対策‐浦野(委員長)、長沢

 

 

6.第2回定例会日誌

①6月1日・本会議 長沢区議が区内での聖火リレー中止や児童・生徒のオリンピック観戦を見直すよう求めたが、中止や見直しの方向は示されず。

②6月2日・本会議 羽鳥が質問に立つ。環境基本計画や区政への区民参加について質問。その他は2面に詳報。

③6月7日・子ども文教委員会 4月1日時点の保育園待機児童数が報告される。待機児童数25人、認可保育所待機児童数473人と昨年度よりさらに減少。

④6月8日・厚生委員会 浦野区議がオリンピック・パラリンピックのパブリックビューイングについて中止を求めるも、区は「現時点でその考えはない」と答弁。

⑤6月10日・駅周辺・沿線特 サンプラザ再開発の事業枠組みが報告される。区の想定する再開発手法では将来の土地活用に制約が出ると指摘。

⑥6月15日・本会議  党区議団が提出した持続化給付金を再度支給することを求める意見書が自民・公明などの反対により否決される。

 

 

7.日々雑感

「自由」を侵す権力との闘い 『赤狩り』山本おさむ

 アメリカで吹き荒れた共産党やその支持者を標的にした「赤狩り」とその標的にされたドルトン・トランボの生涯をかけた闘いを描いた本作。「アカ」を標的にした社会がどこに行き着くのか。赤狩りに打ち勝ち、物語の最後でトランボが家族に語り掛ける言葉は涙なしに見られません。