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第3回定例会の中身を報告する「はばたき通信」第29号が完成しました。ぜひご覧ください!下の画像をクリックするとPDFファイルが開きます。またさらにその下には本文記事を掲載しています。
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1.2018年度決算認定が行われました 共産党は一般会計には賛成、国保及び介護保険の各特別会計には反対
第3回定例会は、2018年度決算の認定について審議と議決が行われます。2018年度は田中前区長が最後に組んだ予算でしたが、6月の区長選で酒井区長が誕生し予算執行にあたった年度になります。党区議団は一般会計決算の認定には賛成、国保及び介護保険の各特別会計の認定には反対の態度を取りました。この年度の予算執行にはどのような特徴があるでしょうか。
①区民の意見の反映が
見られる
一つ目は酒井区長が区長選で掲げた「区政への区民参加のプロセス」について大事な取り組みがあったことです。田中区前区長が進めてきた、区民を無視した平和の森公園の再整備計画を見直し、区民意見を反映するよう意見交換会の開催などは非常に評価できることです。また哲学堂公園の観光拠点化の中止も区民の意見を反映した取り組みとして評価できるものです。
②子ども施策・子育て支援の拡充が見られる
待機児童対策では、体制の拡充が行われ目標とした定員増をほぼ達成するなど、「子育て先進区」を実現するうえでも大事な取り組みが行なわれました。また就学援助費の増額といった低所得層向けの施策が拡充されたことの重要です。
③国保・介護保険特別会計の反対 保険料の増額は容認できぬ
国保・介護保険の各特別会計に反対したのはひとえに「これ以上の保険料増額は認められない」との立場からです。低所得者対策の拡充が見られたものの、国保料は大幅に値上げ、介護保険料もあとわずかな区からの財政支援があれば値上げせずに済みました。区民の暮らしを悪化させる原因にもなっている保険料値上げをこれ以上やめてほしいとの立場をこめ、反対しました。
2.予算要望を行い
ました
10月21日、党区議団と地区委員会は酒井区長に対し、「2020年度予算編成にあたっての要望書」を提出しました。お寄せいただいた声や区内各団体との懇談で出された願いを134項目の要望書としてまとめました。一つ一つ実現のために力を尽くしていきます。
3.区議会での報告の中身をご紹介します
(1)今後の児童館整備方針が示される 児童館全廃は正式回、一方で現在から半減
昨年の区長選では「児童館全廃方針の撤回」を公約に掲げた酒井区長が当選しました。「中野区の児童館はどうなるのか?」、今後の整備方針が示されました。まず、全廃方針は正式に撤回。そして今後の児童館はアウトリーチ機能を持たせた子育て支援機能の拠点として位置づけます。また同時に今後の配置は「中学校区に1つ」とするとされました。これは鷺宮地域で考えれば、5館を2館にするものです。地域への丁寧な説明とともに、児童館の役割から考えてそれで良いのか、よく考える事が必要です。
(2)まちづくり説明会
前号の「はばたき通信」でお知らせしたように、10月3~6日にかけて、鷺ノ宮駅と都立家政駅の周辺地区まちづくり整備方針(素案)の区民との意見交換会が行われました。
意見交換会の冒頭では「“まちづくり”の整備方針のため、西武線の立体交差化については受け付けられない」旨の説明がありました。しかし、まちづくりが行われるのは、西武線の立体交差化が行われるからです。意見交換会でも「西武線の立体交差化はいつか」など、質問が集中しました。
私もその後の議会で「東京都にオブザーバー参加を求めるべき」「若い世代の参加が増えるよう広報に工夫を」と区の姿勢を質しました。まちづくりに広く地域住民が参加できるよう力を尽くしていきます。
・今後の「街づくり整備方針」策定までのスケジュール
3月 まちづくり整備方針(案)の説明会・パブリックコメント実施
4月以降 まちづくり整備方針の策定
4.羽田空港新着陸ルートは撤回を
国は羽田空港増便のため、新たな着陸ルートを設定することを決定しました。新ルートは、来年3月から南風時(1年のうち4割)の午後3~7時に1時間最大で44回、中野区上空を通り、羽田空港に着陸します。落下物や騒音の影響が心配されます。
これまで都心上空を通る着陸ルートがなかったのは国と自治体が協議し、このルート設定をさせなかったからです。今、中野区上空では本番に向けた検査飛行が朝に行われています。落下物の危険性など解決できない問題がある以上、新ルート決定は撤回すべきです。
5.この間の活動
8月24日 鷺宮八幡宮の祭礼
9月28日 脱原発デモin中野
10月17,18日 静岡市、野洲市に会派視察。児童館や里親事業、滞納について学ぶ
10月20日 中野区消防団合同点検
6.シルバーパスの改善を求める意見書可決
シルバーパスの改善を求める意見書が全会一致で可決されました。現在、シルバーパスは住民税非課税世帯などは1000円ですが、それ以上は一気に20510円にもなります。意見書はその中間の区分を設けることを求めるものです。
7.「区政報告&おしゃべり会」を開催しました
10月14日に行った「区政報告&おしゃべり会」に多くの方にご参加いただきました。私と植木元都議からの報告を行わせていただいた後、少人数のグループに分けてのおしゃべり会の時間を取り、日頃感じていることや要望などたくさんのご意見を頂きました。今後も双方向の取り組みに努めていきたいと思います。
おしゃべり会の中で出された意見
・台風が強くなっていると感じます。妙正寺川は大丈夫でしょうか。
・まちづくりの説明会がありましたが、区の説明がはっきりしないと感じました。
・児童館が中学校区に一つになると子どもたちは遊びに行きにくくならないでしょうか。
・羽田空港新着陸ルートに反対していきたいです。
・ごみ屋敷を何とかしてほしいと思います。
8.くらしのミニ便利帳 風しん抗体検査と予防接種の費用助成
近年風しんが流行しています。風しんは空気感染で広がります。免疫のない女性が妊娠中に感染すると、生まれてくる赤ちゃんに障害が生じるおそれがあります。中野区では風しん抗体検査費用の全額と予防接種費用の一部を助成しています。助成を受けるには、まず区に申請し抗体検査を受ける必要があります。電子申請、郵送、FAXで申請できます。
・対象となる人
①女性:妊娠を予定または希望している19歳以上の女性
②男性:30歳から59歳までの方
③男女とも:妊婦もしくは①の女性と同居している19歳以上の方
9.第3回定例会日誌
9月11日/本会議 来住区議が一般質問。かねてから求め続けてきた公契約条例について、「来年度の制定をめざしたい」と初めて答弁。
9月12日/本会議 羽鳥区議が一般質問。ハザードマップの充実や太陽光発電設備の導入助成などで実施に向けて前向きの答弁。
9月19日/予算特別委員会 いさ区議が総括質疑。中野区中心部でのマンション高さ規制の必要性を訴える。
9月24日/予算特別委員会 小杉区議が総括質疑。第八中や第五中などの防災設備の不備について指摘。早急な対策を求める。
10月7日/厚生委員会 区から手話言語条例の制定に向けた考え方・スケジュールが示される。
10月7日/子ども文教委員会 しらさぎ親子農園が地権者の事情があり、土地を返還せざるをえないことが明らかに。
10月11日/地域包括ケア特別委員会 子育て事業計画について報告がある。今後、かなりの長期にわたって子ども人口は減らないことを区が認める。
10月16日/本会議 シルバーパス制度の改善を都知事に求める意見書が全会一致で可決される。
10.日々雑感
自由と民主主義とは何かを考える 『銀河英雄伝説』田中芳樹・藤崎竜
作中の衆愚政治に陥っている民主主義の「自由惑星同盟」と哲人政治に進みつつある「銀河帝国」の争いの物語は、「今の日本の自由と民主主義の現状はどうか」という問いを突き付けるものになっています。日本国憲法にもある基本的人権を守るための「不断の努力」をしていきたいと思います。